
会計年度任用職員は、非正規公務員の処遇改善を目的として、2020年4月から始まる新しい非正規公務員の任用形態です。
しかし、まだまだ完全に処遇が改善したとはいえない会計年度任用職員の制度ですので、いろいろな疑問を抱えている人も多いと思います。
「給与が低いから、兼業をしたいけどできるのかな?」
少ない給与をダブルワークで補おうと考えるのは、当然の話です。
そこで、会計年度任用職員の方でも兼業が可能かどうか調べました。
そして、会計年度任用職員の方におすすめの副業ジャンルを紹介します。
会計年度任用職員の基本について知りたい方は、下記の記事を参考にどうぞ。

【結論】会計年度任用職員も兼業可能!ただし・・・

結論から先に行っちゃいますけど、会計年度任用職員でも兼業可能です!
「えっ?会計年度任用職員も公務員でも職務専念義務があるんじゃないの?」
もちろん、会計年度任用職員も非正規公務員とはいえ、公務員ですので、職務専念義務があります。
ただし、会計年度任用職員でも「パートタイム」は例外です。
つまり、パートタイム会計年度任用職員は兼業が可能なのです!
会計年度任用職員制度の導入等に向けた事務処理マニュアルの改訂について(通知)
パートタイムの会計年度任用職員については、営利企業への従事等の制限の対象外としましたが、職務専念義務や信用失墜行為の禁止等の服務規律が適用となることに留意ください。
【フルタイムとパートタイムの違い】
会計年度任用職員は大きく分けて
・フルタイム
・パートタイム
の2種類に分かれます。
フルタイムとパートタイムの違いは、
1週間あたりの勤務時間が正規公務員と同じく、38時間45分であれば「フルタイム」
一方で、38時間45分を1分で下回れば、「パートタイム」に位置付けられます。
パートタイムは、やはりフルタイム会計年度任用職員に比べて給与総額も勤務時間も短いですし、退職手当が支給されないというデメリットがあります。
だからこそ、給与面の処遇をカバーするという意味合いからも総務省も、パートタイム会計年度任用職員については、兼業を認めているのですね。
パートタイム会計年度任用職員の兼業を禁止するのは不適切

総務省の指導では、パートタイム会計年度任用職員の兼業を一律に禁止するのは不適切であるとマニュアルの中で示しています。
会計年度任用職員制度の導入等に向けた事務処理マニュアルの改訂について(通知)
なお、勤務時間の長短にかかわらず、パートタイムの会計年度任用職員に対し、営利企業への従事等を一律に禁止することは適切ではありませんが、例えば、職務専念義務に支障を来すような長時間労働を行わないよう指導することなどは考えられます。
だから、もしも人事課や上司が、パートタイム会計年度任用職員であるあなたの兼業を禁止した場合は、不適切ですので、きっちり抗議しましょう。
なお、マニュアルの中においても、一律に禁止は不適切としていますが、パートタイム会計年度任用職員でも「職務専念義務」は該当します。
よって、職務に影響が出る長時間労働の兼業を行わないように指導を受けますので、ご注意ください。
パートタイム会計年度任用職員は兼業をするべき理由

ルール上もパートタイム会計年度任用職員は兼業可能であることがわかりました。
だからこそ、パートタイム会計年度任用職員は兼業をするべきだと思います。
というのは、
・パートタイム会計年度任用職員の処遇は低い
・兼業ができるメリットを生かす方が合理的
と考えるからです。
【理由1】パートタイム会計年度任用職員の処遇は低いから
会計年度任用職員は、非正規公務員の低すぎる処遇を改善させるために始まる制度ですが、やはりフルタイム会計年度任用職員に比べて、パートタイム会計年度任用職員の処遇は、給与・手当面、休暇・休業面から劣ります。
同じ会計年度任用職員でも、格差があるというわけです。
正規公務員やフルタイム会計年度任用職員に比べて、勤務時間が短いから気楽そうと思われる人もいますが、その分給与面では劣りますので、やはり、副収入を得てカバーしないと中々生活ができないでしょう。
【理由2】兼業ができるメリットを生かす方が合理的だから
パートタイム会計年度任用職員は、兼業が可能であり、公務員としての1週間の勤務時間が短いです。
だからこそ、パートタイム会計年度任用職員の持つ「兼業メリット」を十分に活かす方が建設的です、
もちろん、ダブルワークで複数の仕事に従事することもできますね。
むしろ、一つの勤務先に依存しないということは、これからの不透明な時代においては、賢明なのかもしれません。
本記事のまとめ

では、ここで本記事のポイントをまとめます。
パートタイム会計年度任用職員は兼業可能!
ただし、兼業で長時間労働をする場合は、職務専念義務の関係で職場から指導される可能性有
パートタイム会計年度任用職員が兼業をするべき理由
① パートタイム会計年度任用職員の処遇を補うため
② パートタイム会計年度任用職員は兼業メリットがあるため
以上です。
次回は、会計年度任用職員におすすめの副業ジャンルを紹介したいと思います。
